いろいろな用途がある浅草ならではの喧嘩札。実はプレゼントにも最適!
2017/10/12
「喧嘩札」と聞いてもあまりピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
喧嘩札とは、神輿をかつぐ人たちが首に掛けている札のことで、火難や災厄から身を守ってくれる縁起物として江戸っ子のあいだで使われてきました。
現在では、ファッショナブルにアレンジされた喧嘩札があり、男性のみならず女性へのプレゼントとしても重宝されています。
喧嘩札の種類やご使用の用途
喧嘩札の由来
東京の下町で生まれた喧嘩札は、神輿の文化が色濃く残る浅草の祭りなどで江戸っ子が喧嘩をする際に、名乗る間が惜しいため、名字を焼き印した木札を身につけていたと伝えられています。
また、町の火消し役が火事の延焼を防いだとき、消し口をとった印として組名が書かれた札を掲げたこともあったそうです。
厄除けのために社名や本山の名が記された木札を身に付け、その札が割れた際はお札が身代わりとなって守ってくれたという教えが残っており、縁起物としても使われました。
喧嘩札の種類
喧嘩札の多くは木製でした。
近年、木製の喧嘩札にもう少しアレンジを加えたいという多くの要望に応え、浮かし彫りなどの細工が施された銀の喧嘩札が作られるようになりました。
当初、銀製の喧嘩札は当初1ミリ程度の厚みでしたが、もみくちゃのなかで神輿を担いだあとの担ぎ手の喧嘩札が曲がってしまう事例があったため、それを防ぐために厚くなりました。
現在では、多くのシルバーの喧嘩札は、好みのサイズ、厚さを選べます。
喧嘩札の使用の用途
手作りによるユニークな銀の喧嘩札は、ファッションに興味のある方の間でも注目され、チョーカーのようにアクセサリー感覚で身に着けたり、キーホルダーとして使われています。
鹿革ひも・組みひもが付属品として付いてきますが、太さを選べる別売りのチェーンもあります。
その他、焼酎のボトルキープ用のネームプレートや名札といった用途でもご利用いただけます。
オーダーメイドで作る喧嘩札
このように幅広い用途で使える喧嘩札ですが、特別なオリジナルの喧嘩札をオーダーメイドで作る方が増えています。
オーダーによる手作りの喧嘩札は、細工にこだわり、一つずつ丁寧に仕上げられる点が特徴です。
確かな技術を持つ職人により作られたものを手にした時の喜びは、既製品を買った時とは違う感動を味わえることでしょう。
オプションで特別なロゴマークなどを付けることも可能なので、もっと個性ある喧嘩札が欲しい方は検討してみてください。
オリジナルネームが入った銀製の喧嘩札は、レアな逸品。大切な友人や家族、恋人への心のこもったプレゼントとして、その方の名前や意味のある言葉、ロゴが入ったオリジナルの喧嘩札を作ってみてはいかがでしょうか?
この世に2つとして存在しないギフトとして喜ばれること間違いありません。また、江戸情緒あふれる下町のプレゼントとしてもたいへん重宝されています。
世代を超えて引き継がれていく喧嘩札
火難や災厄から身を守ってくれる縁起物として東京の両国で生まれて以来、江戸っ子の神輿の担ぎ手に愛用されていた喧嘩札。
用途が増えた現在では、オーダーで作られた個性ある喧嘩札や、ファッショナブルにアレンジされた喧嘩札が誕生しています。
これからも多くの世代を超えて引き継がれていくことでしょう。
→八角喧嘩札の製作例を見る